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リバのクリスマス・ミサ Česká mše vánoční

Ryba.jpg
リバ成長期の状況は、1754年のマリア・テレジアの命で、トランペットやティンパニの使用が禁じられており、1773年にイエズス会が廃止され、1782年には多くの修道院が閉鎖された。1784年には新たな礼拝方式がボヘミアの教会に導入され、プラハの教会の数は半減していた。

リバJakub Simon Jan Ryba(1765~1815)はプルゼニュ南23キロのプシェシチツェ村Přeštice(プルゼニュ西30キロ、クラドルビ村Kladrubyのベデネディクト派修道院の管轄下)に貧しい教師の子として生まれ、音楽の初歩は父(1733~92)から学んだ。

彼はプルゼニュ南南東35キロのネポムク村で、父から音楽の手ほどきを受け、1780/ 84年の間、プラハのピアリスト・ギムナジウムに入り、Cassianus Hanelにつき、友人たちとの弦楽四重奏ではチェロやヴァイオリンを、クレメンティヌム付属救世主教会でオルガンを弾き、P. アンフォッシ、ギウス、ガッツァニーガ、チマローザ、サリエリ、T. トラエタらのオペラや、ハッセ、ミスリヴェチェク、フェラディーニらのオラトリオなどを知り、作曲に励んでいた。

1784年父の命でネポムク村に戻り、父の助手を務めた。母の死後、長患いして1786年からプラハ西南30キロのムニーシェク村Mníšek pod Brdyで、叔父のヤコウベクJ. Jakoubek(1750~1810)の助手となった。1788年からはプルゼニュ東南東40キロの町ロジュミタールで助教、カントル、教会合唱長として終生過ごした。

しかし学生時代からカトゥルスの古典詩やセネカの哲学に親しみ、ヴォルテールやルソーについて学び、数ヶ国語をマスターし、啓蒙思想の信奉者となった彼は、これを実践しようとして、校舎改築を進言するなどで教会上層部としばしば対立していた。彼は名誉市民権を与えられたピルゼンのために、作品を多く書き、プラハやウィーンの音楽C. Ph. E.バッハらと交友した。1790年代には音楽につけるチェコ語のテキストを多数書き、詳細な日記も残している。

1796年に畢生の大作クリスマス・ミサ 「おお、師よČeská mše vánoční、Hej mistře!」を書き上げたことで、彼の意見が尊重されるようになった(19曲あるクリスマス・ミサのうち、これだけが残っている)。しかし金銭不如意と上層部の悪意のため、1815年4月8日、彼は朝のミサに出席したあと、ロジュミタール南郊外のヴォルトゥシ村Voltušの深い森の中で剃刀で首を切り自殺、伝染病墓地に埋葬された。手元には愛読書セネカ・ジュニアの「魂の平穏のためのエッセイ」が残されていたという。

クリスマス・ミサ 「おお、師よ」楽器編成:
四声、ヴァイオリン2、ヴィオラ、コントラバス、フルート、クラリネット2、
ファゴット、ホルン2、野外トランペット2、ティンパニ、オルガン。

1.キリエ
「師よ、さあ起きて、天の星や月の美しさをご覧下さい。森も野原も明るく照らされてます。
一日の疲れを癒しとるわしをなぜ起こす? Nu, proč mi nedáš spaní pokoje ?
天上の楽の音を聴いたからです。ではその源を探ってみねば!」 

羊飼たちの会話。
アレグレット、G、2/4拍子、テナー独唱~バス独唱(オルガン)
D~G、3/8拍子、テナー独唱+バス独唱G~D~G “カッコウの音型で終る”

2.グローリア
「天の主には栄光、地には平和を、救世主がお生まれになった。忠実な羊飼よ、
すぐに立ち、永遠の主を拝むべくベツレヘムへ急げ。ああ、今宵の星の大きく輝くこと! 
兄弟たちよ,見に行こう、神を讃え、ハレルヤ!」
 
アンダンテ~アレグレット、F、2/4拍子。女声合唱、C、2/4、バス独唱~メノ・モッソ、G~アンダンテ・モルト、D、3/4、アルト+テナー二重唱(弦ピチカート伴奏)~
レリジオーゾ~アレグレット、G、2/4、バス独唱+合唱~ヴィヴォ、D、2/4、合唱~
アレグロ、G~D~G、2/4、合唱~ヴィヴァーチェ

3.グアドゥアーレ
「兄弟たちよ起きて、ベツレヘムへ急ごう、幼子、メシアがお生まれになった、ベツレヘムへ急ごう」
アレグロ・ノン・トロポ、C、2/4拍子、テナー独唱~
ヴィヴォ、女声合唱+テナー独唱、バス独唱+混声合唱、F~
メノ、C、バス・ソロ~メノ・モッソ、女声合唱

4.クレード
「さあ、ベツレヘムへ急ぎ、永遠なる主の前に額づき、神の子を讃えよう、
安らかに横たわる幼子の前で歌い、崇めよう、メシヤよ、ハレルヤ、アーメン!」

モデラート、C、4/4拍子、混声合唱+バス独唱、C~G~D~
アンダンテ、D~G~A、3/4拍子、バス独唱+女声合唱、
レリジオーゾ、混声合唱~アレグレット、C、ピウ・モッソ

5.オフェトリウム
「神の子に膝まづき、貢物を捧げよう、友よ幼児を讃え、奏で歌おう、
われら皆の罪を購う人を讃えよう、アーメン!」

アンダンテ、F、3/4、フルート・ソロ、
レリジオーゾ、バス・ソロ+女声合唱、C、男声合唱、混声合唱、F、テナー独唱~バス独唱~アレグレット、B、(オルガン・ソロ) オーケストラ、
ヴィヴォ、混声合唱、(オルガン・ソロ)

6.サンクトゥス
「天にも地にも“聖なるかな”の声が満ちる,至高の主はイエスの誕生を寿ぐ、
天使よ、人類を創造せし神を讃え歌え」

モデラート、G、3/4、女声合唱~混声合唱、アレグレット

7.ベネディクトゥス
「天地の主をわれらは崇める、キリストの誕生で救いは来た、
主よ誘惑や業罪からわれらを救い、正しき道をお示し下さい」

アンダンテ、C、3/4拍子、
四声独唱、混声合唱、バス独唱、G、混声合唱+四声独唱、混声合唱

8.アニュス・デイ
「われらはすべてあなたの庇護を望む、感謝してあなたを讃える、われらに永遠の安息を与え給え」
アンダンテ・レリジオーゾ、G、混声合唱、女声独唱+男声独唱~
レリジオーゾ、女声独唱+混声合唱、

9.フィナーレ
「イエスを見た喜びと満足のうちにベツレヘムを離れよう、
すべての創造物はあらゆる楽器を鳴らし、主を讃える、父と子と聖霊に感謝しよう、アーメン!」

アレグレット、C、4/4拍子、混声合唱~マエストーゾ。
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[ 2010/12/19 23:28 ] 音楽解説(チェコ音楽) | TB(-) | CM(-)



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