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ドヴォジャーク:序曲「謝肉祭」

演奏会用序曲3部作『自然と人生と愛』

1890年に「レクイエム」を完成し、翌1891年に有名なピアノ三重奏曲「ドゥムキ」を作曲、プラハ音楽院教授に迎えられたドヴォジャークは、6月半ば7回目のイギリス訪問時にケンブリッジ大学から名誉博士号を贈られた。こうした時期、1891年3月末から1892年1月半ばにかけ、リストやスメタナの交響詩に触発された3つの演奏会用序曲『自然と人生と愛』が生まれた。第1曲「自然の中で」、第2曲「謝肉祭」、第3曲「オテッロ」は、それぞれ独立した作品ではあるが、「ペールギュント」の“夜明け”を連想させ、アメリカ時代の作風を先取りする、第1曲のペンタトニック主題(譜例)で統一されている。

大自然の主題



●「謝肉祭」op.92, B.169
「謝肉祭」のスケッチは、1891年7月28日から8月14日までの間に行われ、9月12日ヴィソカー村の別荘で完成し、名誉博士号への返礼としてプラハ大学に献呈された。当初はベルリオーズの「ローマの謝肉祭」の向こうを張って「ボヘミアの謝肉祭」、もしくは「人生」とされていた。ここでは人生の喜びと、沸き立つ生命力が謳われている。自由なソナタ形式というより、むしろ三部形式に近く、中間部に夢見るような美しい間奏曲をはさんでいる。

初演は、ドヴォジャークのアメリカへの告別演奏会として、1892年4月28日ジョフィーン島ホールで、エキストラを交え増員した国民劇場オーケストラを、作曲者が指揮して行われた。

楽器編成:
ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリシュ・ホルン、A管クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、シンバル、タンブーラン、トライアングル、ハープ、弦。

楽曲解説:
アレグロ、イ長調、2/2拍子の第1主題が何の前触れもなく、トゥッティのフォルティッシモで煌びやかに奏でられる。このあと力強い下降副主題が現われる。弦のみの4小節を経て、ヴィオラ、オーボエ、ヴァイオリンの順で2分音符4ヶづつ下降する音型と、トロンボーン上向4音が奏でられる。

ふたたび弦楽合奏を経て、ポコ・トランクィロとなる。ヴァイオリンの優美なト長調下降旋律が出て木管と対話し、さらに現われる舞踏調の旋律は、クラリネットに渡され高揚してゆく。これが収まり木管、シンバルだけを従え、ヴァイオリンが第1主題をわずかに奏でる中を、縫うようにハープのアルペッジョが響く。

ホルンのト音持続を経て、アンダンテ・コン・モトの間奏曲に入る。弦の和音持続と、イングリシュ・ホルンが「レクイエム」主題をオスティナートする上で、フルートついでヴァイオリン・ソロが天上の音楽を奏で、その間にヴァイオリンのトレモロを背景に、クラリネットとイングリシュ・ホルンが、相次いで4小節づつ“大自然の主題”を奏でる。

テンポI、アレグロでふたたび現実に戻り、弦と管のかけ合いを主体とする、短かめの展開部では副主題が主に、再現部では第1主題が主体となり、ポコ・ピウ・モッソで華やかに終止する。

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[ 2010/03/22 07:26 ] 音楽解説(チェコ音楽) | TB(-) | CM(-)



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