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ヤナーチェク:コンチェルティーノ

木管六重奏曲「青春」についで、青春の思い出として、1925年11月24日プラハ・ヴィノフラディ劇場での公演に備え、ヤン・ヘシュマン(1886~1946)の家で行われた、「消えた男の日記」リハーサルで伴奏をした、彼の演奏に感動して作曲、彼に献呈された。

1925年4月23日カミラ宛の手紙には「ピアノ協奏曲を書いた。これは“春の組曲”ともいえるもので、そこには甲虫や鹿やコウロギや渓流が登場します」と記されており、“利口な女狐”と共通点を持っている。フクワルディで4月29日に書き上げた。
初演は作曲家臨席のもと、1926年2月16日ベセドニー会館におけるモラヴィア作曲家集団のコンサートで、I.クルゾヴァー、Fr.クドラーチェク、J.イェドリチカ、J.トルカン、St.クルチチカ、Fr.ヤンスキー、J.ブジーザにより行われ、4日後にはプラハでも取りあげられた。その後、1926年11月にウィーン、1927年3月7日ドレスデン、6月29日フランクフルトでの第5回現代国際音楽祭で演奏され好評を博した。

楽器編成は:ピアノ、ヴァイオリン2提、ヴィオラ、Es管クラリネット、ホルン、ファゴットで、陽気な雰囲気は次作の「韻踏み歌Říkadla」を先どりしている。

第1楽章:ホルンとピアノの二重奏。モデラート、ト短調、4/4拍子~ピウ・モッソ、ルバート、6/4拍子。最初ピアノで示される主題(g, h, b, cis, d, g, cis-b, d, g )はジプシー旋法によっている。ホルンは3度で上下する8分音符2+4分音符1「・・-」という、森の木霊のような音型の反復。ヴィヴォ~テンポIで終わる。

第2楽章:クラリネットとピアノの二重奏で、ピウ・モッソ、イ短調、6/8~2/4~6/8~2/4拍子、イ短調ピアノ和音進行とクラリネット・トリル4回の交代に次いで、クラリネットにヘ短調主題が出て、さまざまに転調して進行する。中間部のポコ・メノ・モッソ、3/16~6/16~2/4拍子では、クラリネットおよび右手ピアノのトリルと、左手ピアノのアルペッジョ上下動が対比され、テンポIで冒頭部分が回帰し、プレスト~プレスティッシモとなり、.最後の5小節に弦とホルン、ファゴットが入る。

第3楽章:コン・モト、2/2拍子、ピアノが刻む反復4音型(a. gis. f. g.)と、1小節毎に他楽器がアクセントをつける行進曲風のパッセージは、4/4, 1/2拍子が交代するポコ・メノ・モッソで、ピアノとクラリネットのアルペッジョ上下動に移り、郷愁をそそる旋律を奏でる。ヴィヴォのピアノ・カデンツァを経て、ピウ・モッソとなりアタッカで次楽章へ。

第4楽章:アレグロ、2/4拍子、弦の和音とピアノの下降8音による、1小節の休止をはさむパターンで始まり、ヴァイオリンがピチカートになると他楽器が入り、ピアノにイ長調下降主題が提示され、執拗にくり返される。
管に第1楽章のホルン音型が示され、ピアノとの組合せは、さまざまに変化する。プレスト、4/4~5/8拍子はほぼピアノの独壇場で、ピアノ・ソロに始まるヴィヴォでは、高音弦がトリルを長く伸ばし華やかに終止する。
[ 2016/11/08 22:48 ] 音楽解説(チェコ音楽) | TB(-) | CM(-)



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