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ドヴォジャーク:交響曲第6番 作品60, B.112

1879年11月16日、ドヴォジャークはハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによる、自作「スラヴ狂詩曲第3番」を聴きに当地を訪れ歓待された。その結果この指揮者とオーケストラのために交響曲を書くことになった。

しかし翌1880年は、「モラヴィア二重唱」、カンタータ「ビーラー・ホラの後継者たち」、ヴァイオリン協奏曲(第2稿)など、彼の出世作とも言える作品の制作に追われていた。だからプラハでこの交響曲にかかったのは8月27日からで、10月13日に脱稿すると、12月末にウィーンで初演してほしいと意向を伝えた。しかしリヒターは、母の死や子供のジフテリア罹患などで、翌年3月までは無理と返事してきた。3月になっても諸般の状況でウィーン初演がむずかしくなったので、仕方なく初演はA・チェフ指揮するプラハ仮劇場オーケストラが、翌1881年3月25日ジョフィーン島ホールで行った。被献呈者リヒターが指揮したのは、1882年3月15日ロンドン・フィルの演奏会でだった。

この作品は、ブラームスの交響曲第2番との関連性も指摘されるが、第3楽章スケルツォにフリアント舞曲を入れるなど、ボヘミア的色彩の濃い作品である。オーケストレーションは2管編成。

Dvorak_Sym6譜例1
第1楽章:アレグロ・ノン・タント。ソナタ形式。ニ長調第1主題(譜例1)の低音A~Dオスティナートは、ベルリオーズの「ベンヴェヌート・チェルリーニ」第1幕2場10景「ペルセウス像の鋳造をイタリア中が待ってる」の場面を想起させる。副主題群はフルートとクラリネットがカノン風にかけ合う変ロ短調(譜例2)と叙情的な(譜例3)、オーボエの奏でるロ長調(譜例4)の3つの主題から構成されている。


Dvorak_Sym6譜例2
第2楽章:アダージオ。典型的な三部ロンド形式で、魅惑的な夏の夜を表す優美な変ロ長調A主題(譜例5)にはじまり、やや活気に満ちたB主題(譜例6)と、ヴァイオリンとチェロが下降音型をニ長調とニ短調で、カノン風に奏でるC主題(譜例7)からなり、Tempo Iの低音弦トレモロ上での「未完成交響曲」に似た経過句(譜例8)が印象的である。この楽章と次の楽章には、トロンボーン、チューバが含まれない。

第3楽章:スケルツォ=フリアント。2拍子と3拍子が交替で現われる、リズミカルなボヘミアのフリアント舞曲(譜例9)、(譜例10)の間に、下降ヴァイオリンと、上向ヴィオラが織りなす叙情主題(譜例11)が現われる。

第4楽章:アレグロ・コン・スピリト。ソナタ形式。静かな主題(譜例12)と、行進曲風の副主題(譜例13)で展開される。
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[ 2008/02/01 10:23 ] 音楽解説(チェコ音楽) | TB(-) | CM(-)



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